M5: 同担☆拒否
ほろはにヶ丘高校の副会長・ねねと、アイドル1年生のルーナによるMCを挿み、お次は自分のかわいさを全肯定する人気曲「可愛くてごめん」のカバーへ。歌うのは、ロボ子さん、アキ・ローゼンタール、癒月ちょこ、猫又おかゆ、宝鐘マリン、桃鈴ねね、ラプラス・ダークネス、博衣こより、パヴォリア・レイネ、セレス・ファウナの10名。見た目はもちろん歌声や仕草も十人十色、それぞれの個性的なかわいさが掛け合わさった光景に、オーディエンスはコールや色とりどりのペンライトで応えていた。
M6:可愛くてごめん
そしてここからは、百鬼あやめ「うたげ☆独壇場!」、ムーナ・ホシノヴァ「決戦スピリット」とアッパーなナンバーが続く。今回の5th fes.は全公演・全楽曲が生バンドをバックに歌われていたのだが、ロック色の強いこれらの楽曲では特に生演奏ならではの熱が相乗効果を生む。そんな景色から一転、会場をチルな雰囲気に塗り替えたのが、がうる・ぐら「Tokyo Wabi-Sabi Lullaby」。留学生の彼女が故郷を思いながら過ごす日本の夏の情景を描いたこの楽曲を、ぐらは可憐な歌声で紡ぐ。
そして大空スバルと天音かなたが登場し、恋人未満の男女の甘酸っぱいシチュエーションを描いた「東京サマーセッション」を、セリフっぽいフレーズや芝居めいたアクションと共に表現する。さらにハコス・ベールズがトラップ~EDM調の「パクパク成敗」を威勢よく歌ってフロアの熱気に火を付けると、こぼ・かなえると小鳥遊キアラはポップでピュアな「1日ヒーロー」を披露して、会場から「好き!」という大きなコールを引き出す。そして貫禄のステージを見せてくれたのがさくらみこ。「もっと声出せー!」と煽りながら「motto☆いちごオレ」を歌い、“みこビーム”の乱れ打ちで観客を熱狂させた。
M12:1日ヒーロー
“正義のエリート美少女ヒロイン”ことさくらみこと、“学園のヤンキー集団のリーダー”ことラプラス・ダークネスがMCで「今日恋人と来た人?」と客席に尋ね、意外と反応が多いのを受けて「リア充撲滅だー!」と騒ぎ立てると、それが前振りとなって今度は紫咲シオンが「リア充★撲滅運動」を歌唱。スカコア風のポップパンクな曲調と、「べー」といたずらっぽく歌う姿がマッチしている。続いて獅白ぼたんと尾丸ポルカは「大嫌いなはずだった。」で青春の面映ゆい恋模様を伸びやかなデュエットで表現。AZKi、大神ミオ、雪花ラミィは憧れの先輩への淡い恋心を描いた「センパイ。」を、オーディエンスを先輩に見立てて届ける。
そして正面ステージに兎田ぺこらと宝鐘マリンが登場すると、会場からはひと際大きな歓声が上がる。ぺこマリの2人が歌うのはもちろん「ブライダルドリーム」。彼女たちが結婚する世界線(というかマリンの妄想)を描いたウェディングソングだ。2人で大きなハートマークを作る“てぇてぇ”ポーズが飛び出すたびに会場は沸き上がる。さらにMCでもぺこマリの2人が会場を賑やかに盛り上げると、今度は学校の不良集団、ラプラス・ダークネス、鷹嶺ルイ、博衣こより、沙花叉クロヱ、風真いろはが登場し、はみ出し者の矜持を歌った「アウトサイダー計画」を戦隊ヒーローのように熱くブチかます。