＜第二部＞

第二部は、『救い』をテーマに活動する凪原涼菜の世界観を存分に堪能することができる、凪原涼菜のオリジナル楽曲オンリーのソロライブ。一瞬の静寂の中、第一部とは対照的な爽やかな白を基調とした新衣装を身にまとった凪原涼菜が登場。物語の始まりを歌う「断章」を皮切りに、軽快なリズムが特徴的な「虹色の魔法」や、複雑なコーラスが交錯する「PANDORA」「Fatum Pupa」を続けて歌唱。やわらかなファルセットや突き抜けるハイトーンボイスなど、曲調に合わせて変化する声色やパフォーマンスに、観客は凪原涼菜という沼底へと落ちていく。

MCを挟みつつ、最新曲「レクトル」や、人気ボカロP164が作詞作曲した「暁光」など、サウンドや歌詞から伝わるシーンの転換を捉え、物語の移り変わりを見事に歌で表現していた。鋭い感性を持つ凪原涼菜だからこそできる圧巻のパフォーマンスで計12曲を披露し、ステージを降りた。

会場の熱気はさらに沸々と煮えたぎり、エンディング映像が終わるや否や、観客からは熱烈なアンコールが巻き起こった。大きな笑顔を見せながら、凪原涼菜が再びステージへ。「We Are Here（涼菜Ver.）」を歌唱し、最後となるMCでも感謝を告げた。そして「Okeanos（Srav3r Remix）」を歌い上げ、鳴り止まない拍手の中、美しいラストを迎えた。

撮影：オオハラシンイチ
本文：yokota