オールインワン・ファンブーストツール「SPWN(スポーン)」の運営及びXRコンテンツの企画・制作を行うバルス株式会社は、次世代の通信インフラを目指して西日本電信電話株式会社が提唱するプロジェクト『Future-Build Powered by IOWN』※1の採択パートナーとして、映像制作現場における、遠隔バーチャルプロダクションの課題解消に向けた取り組みを行う。
今回は、遠隔バーチャルプロダクションの課題解決に向け、ユースケースとして期待されているリモートプロダクションの更なる発展に向けたリモート“バーチャル”プロダクションの取り組みを開始し、Interop Tokyo2024※2(以下、Interop)で公開。
(図1) リモート”バーチャル”プロダクションの実施イメージ
背景・目的
バルスは、NTT西日本が推進する、次世代通信・コンピューティングインフラ「IOWN」のある未来を創る『Future-Build Powered by IOWN』の未来共創パートナーとして選出され、未来のユースケース創出に向けて取り組んでおります。
今回、映像や音声の制作において撮影と制作を別の場所で行うリモートプロダクションと、大容量・低遅延を特長とするIOWNオールフォトニクス・ネットワーク(APN)を組み合わせた、リモート“バーチャル”プロダクション(以下、RVP)の実現に取り組みます。
RVPは、今後拡大が期待されるデジタル配信型のライブエンターテイメント※3の分野において、IOWN APNをいかした新たな市場を担う可能性があると考えています。
従来から映像制作で活用が期待されているリモートプロダクションは、遠隔×複数拠点での実施において、
①回線遅延が発生し、拠点ごとでの操作タイミングにズレが生じ、一括での制御が難しいこと
②映像品質の劣化を防ぐために用途ごとの通信回線の敷設が必要なこと
という課題が発生し、活用が進んでいません。
今回のRVPでは、IOWN APNの特長である「低遅延」「大容量」により上記2点の解決をめざします。①については、IOWN APNの特長の「低遅延」によりバーチャルとリアルの出演者のカメラ(画角)の複数拠点同時切替を実現し、オペレーションの省人化を図ります。②については、IOWN APNの特長の「大容量」により敷設回線を少なくし、機器構成をシンプルにすることで、より利便性の高い映像撮影・制作をめざします。
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