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『Virtual Photography Showcase 2024』にてバーチャルフォトグラファーの特別トークショーが開催!バーチャルフォトグラフィーの深みと可能性について #VPS2024 #大丸松坂屋アバター #大丸松坂屋アバター

2024年4月30日(火)から5月5日(日)まで開催されたバーチャルフォトグラファー6名によるグループ展『Virtual Photography Showcase 2024』にて、『バーチャルフォトグラファー×大丸・松坂屋アバター販売公式 特別トークショー』が開催され、バーチャルフォトグラフのアート作品としての可能性、大丸・松坂屋アバター企画展”tsunagaru”の裏側などについてトークが繰り広げられました。

会場内の壁には6名の力作がずらりと並ぶ


入り口からの階段を下りた先には、バーチャルフォトグラファーたち渾身の作品が来場者を迎えます。

作品を使用したプレゼント企画も用意。


会場物販の様子


トークテーマ:バーチャルフォトグラフィーの深みと可能性について

企画展開催を記念し、バーチャルフォトグラファーの『AmaNeko』氏、『Maido39』氏と大丸松坂屋百貨店の岡崎氏によるバーチャルフォトグラフィーの可能性についてのトークが繰り広げられました。

左:岡崎 氏 中:AmaNeko 氏 右:Maido39 氏

岡崎:
バーチャルフォトグラフィーを始めたきっかけはなんですか?いつ頃から始めましたか?

AmaNeko
始めたのは2019年の冬です。「Vket(VirtualMarket バーチャルマーケット)」がきっかけですが、写真を撮りたくて行ったという訳ではありませんでした。当時のTwitter(現:X)で写真を撮っている人を見て興味が湧いたという感じです。

Maido39
きっかけは「Vket」です。僕の時は少しですけどバーチャルフォトが芽吹き始めた頃で「すごい世界があるぞ。」ということで入り始めました。

VRがきっかけで写真を始めたAmaNeko氏と、写真から入り始めたMaido39氏、両者は正反対なきっかけを持つフォトグラファーのようです。

岡崎:
リアルでの写真活動はどのようなものだったんですか?

AmaNeko
ガラケーやiPhoneで写真を撮るような、趣味程度でした。VRChatも最初はそんな感じで、好きなワールドに行って写真を撮っていました。

Maido39
写真を撮ること自体は20年以上です。フィルムから入って携帯電話、コンデジなどを経て一眼レフを買って…と結構長いです。ブライダルの前撮りだったり飲食店のメニュー写真等も撮っています。

岡崎:
バーチャルに進出して得られた経験とか繋がりとかはありますか?

Maido39
繋がりで言えば今回の写真展のような場を経験できたことがあります。バーチャルという今まで閉じ込められた世界が写真として、作品として人の目に触れることが出来るというものは大きいです。

AmaNeko
ここ一年くらいで海外ユーザーと関わることが多くなりましたね。「Raindance immersive」というロンドンのインディーズの映画祭で、日本のVRコンテンツが注目され始めたことでアプローチをとってきた方と交流を持ち始め、それがきっかけとなり、日本に居ながら海外のコミュニティと関われて世界の繋がりを得ることが出来ました。

Maido39
海外の繋がりを得られることは自分も出来ました。
違う国のフォトグラファーは表現・アプローチ・魅せ方・色表現がまた変わっていて勉強になったのでコミュニティというのは大事だなと思いました。

大丸・松坂屋アバター販売にも韓国語のコメントが来ていたりするとのことから、VRChatは海外とつながりやすい環境であることが分かります。

岡崎:
バーチャルフォトグラフィーを撮る上で意識していることは?

フィジカル(物理)とバーチャルのフォトグラフィーの共通点・違いとは?

Maido39
表現に至るまでの過程に大きな違いはないです。でもバーチャルならではの違いというのはもちろんあります。その辺AmaNekoさんどうですか?

AmaNeko
どうなんでしょう(笑)まぁ、違いがあるところで言ったら、「環境」ですよね。スポットライト、太陽光など…
でも自分達がソーシャルVRでやっていることは「自分が好き、いいと思ったからシャッターを押している」。そこに関して違いはないです。

Maido39
両方に感じることは、撮ること自体は変わらなくてもそれを自分の中に落とし込んで表現したいと思った途端にVRの方が難しくなります。空気感や、Fogのかかったワールド等ある程度は表現できるんですが、それを質感良く立体感があるように収めるには、アバターのライティングだったりとかワールドの雰囲気だったりとかが一致しないと出ないので、その擦り合わせっていうのがすごく難しくて…でもそのあたりの表現がバーチャルの難しいところでもあり、面白いところだと思います。

岡崎:
主催者であるAmaNekoさんにお聞きしたいんですが、展示会をするにあたってオリジナリティや世界観など大事にしていることはありますか?

AmaNeko
見てくれる人に驚きを与えたい。フィジカルで展示するならバーチャル以外の人に刺さってほしいという想いがあります。その中でどう思い出に残してもらえるかというのを意識しています。

岡崎:
先ほど海外のお話が出たと思うのですが、海外と日本のVRフォトの違いとはどんなところがありますか?

Maido39
海外はその場の空気感をそのまま切り取ったような、全体を一つの作品として見ている感じがすごくあります。
反対に日本の方で多いのは、ほんの小さな気付きを切り取っていくという感じがします。AmaNekoさんはどうですか?

AmaNeko
一つのワールドを一枚で表現しているという、海外のクリエイターさんがいます。それに対してじゃないですけど、植物ひとつにあてる光でもワールドクリエイターによって違うのが日本の方は面白くて、自分はそれを切り取りたいという欲求が強いですね。

大丸・松坂屋アバターの選定理由


岡崎:
今回、AmaNekoさんは湊渚(みお)を、Maido39さんは風璃(ふうり)というアバターを選んで頂きましたが、選定理由というのは何かありますか?

Maido39
3Dモデルで風璃が前髪をおろしたのを見た瞬間、「優しさ」を感じて即決めました。犬を作品に取り入れたのは、あたたかみのある画を作るために必要不可欠だったからです。裏話で、犬にも人が入っているんです。声掛けして急遽手伝ってもらいました。(笑)

AmaNeko
実は妃白(ひしろ)さんと湊渚(みお)さんの2人ですごい悩んだんですが、決め手は「手」でした。
VRChatで開催された試着会で手を見たときに湊渚さんのグローブの付いた手に惹かれて決めました。
フィジカルのフォトグラファーなどに向け「これは写真だぞ。」というメッセージを込めてのポートレート作品です。

岡崎:
Maido39氏の選んだアバターの風璃(ふうり)は元々前髪を上げている状態だったのですが、「前髪を付けたら可愛いのでは」ということで、原画にはなかったのですが3Dモデル化の際に追加されたものです。その前髪がMaido39氏の決め手になったそうです。

まさにクリエイターの輪が繋がる(”tsunagaru”)という、本イベントのコンセプトを体現したようなエピソードもありましたね。

岡崎:
今回の展示会を通じて感じたことや伝えたいことはありますか?

Maido39
展示会は、VRChatを始めたての人やアバターを知らない人に、世界を知ってもらうきっかけになったと思います。これから始める方の「他人と違うところを見せたい」という欲を上手く埋めてくれるというところでそれぞれの個性が光るアバターだと思います。是非おススメしたいです。

AmaNeko
個性やコンセプトが明確なのが良いところなんですよね。作品としてちゃんと写真を撮ろうと思った時に撮りやすいモデルになるんです。写真を勉強して、さらにステップアップしたい、という時に凄く力になるアバターだと思います。

バーチャルフォトグラフィーのアート作品としての可能性

AmaNeko
すごく大事なのは色々な人に見てもらうということです。見てもらえないとそれは無いものと同じになってしまうので。とにかく見てもらう場所を沢山作るという話であれば、可能性とか伸びしろはまだまだあります。

Maido39
伸びしろしかないです。今やっと、バーチャルの写真が世に出始めたところで、沢山の人で協力し合って出していかないと埋もれてしまうんです。表現をリアルでさせていただくこの機会、この芽をしぼませたくないんです。
写真って撮るだけでは単なる記録なんですよ。人の目に触れて、見ていただいて初めて作品になるので、今回の展示会を開けたことは貴重なことであり、可能性しか感じないです。だからどんどんお願いします。(笑)

AmaNeko
皆さんも積極的に展示会やりましょう。(笑)

岡崎:
バーチャルフォトグラフィーをどのような人に楽しんでもらいたいですか?

Maido39
どんな方でもいいんです。やっぱり写真っていいよなって感じてもらいたいです。

AmaNeko
展示会をするにあたって出展者の方には好きに出してくださいと言っていて、テーマは実は決めていなかったんです。その中で、作品のジャンルや方向性が様々で、個性ある展示会が出来たことが嬉しく思います。お越しいただいた方にも作品を見ての気付きだったり感情が揺れたりする体験をしていただけたことがクリエイターとして言葉にならないくらい感謝しています。


トークショーの幕が閉じた後、「この展示会を開催できて本当に良かったです。」と話してくれた岡崎氏。出展したバーチャルフォトグラファー6名の作品を見ようと訪れた、会場から溢れんばかりの人々から取材した我々も、バーチャルフォトグラフィーの可能性を直に感じることが出来た一日となりました。


バーチャルフォトグラファー紹介

AmaNeko氏

湊渚(みお)

AmaNeko
「写真を通じてフィジカルとバーチャルを繋げる」をテーマに活動する。
フォトグラファー歴は約3年。プロ写真家との出会いをきっかけに、作品としての写真作りを目指すようになる。
・2023年5月 個展「偽物の写真展」を開催
・2023年10月 KAIYOU HYPER POP AWARD 桃月なしこ賞受賞

X:https://twitter.com/Ama_neko_56
BOOTH:https://booth.pm/ja/items/5655083

Website:https://amaneko.org


Maido39氏

風璃(ふうり)

Maido39
世界は綺麗で溢れているをモットーに、現実と仮想を行き交うPhotographer
フィジカルでの撮影技術を生かしながらバーチャルフォトを撮影している。
光と、光に反射するアバターやモノの描写がドラマチック。
バーチャルフォトを用いた写真ノウハウ、技術をnoteにて公開。

X:https://twitter.com/_maido39_
note:https://note.com/maido39/


『Virtual Photography Showcase 2024』

公式サイト:https://virtual-photography-showcase-2024.com/

会期:2024年4月30日(火)~5月5日(日)
11時00分~18時00分 ※最終日は17時00分まで
場所:弘重ギャラリー
東京都渋谷区恵比寿南2丁目10-4
詳細:バーチャル空間で活動を続けるバーチャルフォトグラファー6名による作品展
入場料:無料

大丸・松坂屋アバター企画展 ”tsunagaru”

                    「幸せ溢れる仮想世界をつくる」

2023年10月に百貨店業界初となるオリジナル3Dアバターの販売を開始し、約半年間で12体のオリジナル3Dアバターを世に送り出してきた大丸松坂屋百貨店。

VRChatで撮影した大丸・松坂屋オリジナル3D アバター6 体の写真を各1点(合計 6 点)の展示。

どのアバターもクリエイターとの価値共創を通じて、メタバースの生活者が彩りあふれる豊かなメタ​バースライフを送れるよう、魅力的なコンテンツを追及してうまれた作品となっています。

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